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ドコモで5Gエリアなのに5Gにならない理由を現役エンジニアが解説します

5Gエリアなのに5Gにならないんだけどこれって不具合なの?

そんな疑問をネットワークエンジニアの観点から解説します。

このような5Gエリア問題はドコモだけでなく、auやソフトバンク、楽天モバイルでも近年起きているので、不具合でもなんでもないということを解説したいと思います。

なぜ5Gエリアでも5Gにならない状況があるのかをしっかりと理解していきましょう。

目次

そもそも5Gとは?4Gと何が違う?

5Gのイメージは超高速通信

そもそも5Gとは何なのかをご存じでしょうか?

4Gよりも速い通信で、今後主流になる通信』というイメージを持っているかと思います。

基本的にこのイメージで正解です。5Gは高速なので、使えるなら4Gよりも優先して5Gを使いたいのがユーザーの思いだと思います。

現状は2010年あたりから今までにかけて全国的に4Gが網羅されていて、そして一部の地域やエリアに5Gが広がっています。

そして現在進行形で各々のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)は徐々に5Gエリアを広げています。それに伴いahamo、povo、LINEMOも広がっていきます。

4Gと比べた5Gの特性

4Gと5Gって通信速度以外に何が違うの?ってことで簡単に解説しておきます。

通信方式5G4G
通信速度速い普通
電波の回り込みやすさ回り込みにくい回り込みやすい
直進性強い弱い
電波の周波数高い低い
伝搬距離短い長い
電波の特性

電波の回り込みやすさと直進性についてはほぼ同じことを意味しています。

回り込みにくい=直進性が強い」のイメージです。

5Gは障害物に回り込みにくいため、屋内や障害物の多い箇所だと電波が繋がったり繋がらなくなったり(遅くなったり)と不安定な一面もあります。

このような電波の性質を押さえておき、ここから本題に入りたいと思います。

5Gエリアなのに5Gにならない理由

5Gエリアなのに5Gにならない理由は、大きく4点あります。

ドコモ5Gエリアなのに5Gにならない理由4つ
  1. 4G基地局に繋がりっぱなしの状態になっている
  2. 5Gエリアだけど電波が届いていない
  3. そもそもスマートフォンが5Gに対応していない
  4. 5Gに未対応な格安SIMと契約している

それぞれを確認していきましょう。

もちろんドコモ以外でもこの理由は当てはまるので、ぜひ参考にしてください。

4G基地局に繋がりっぱなしの状態になっている

5Gエリアで5Gにならないということは、スマホのアンテナピクトを見ると4Gになっているはずですよね。

実はこの状態は普通にあり得る事象で、5Gエリアにもかかわらず4G基地局に繋がっている状態なのです。

こうなる原因は環境など様々な条件がありますが、この場合は今掴んでいる電波を離して再度接続してみましょう。

  • モバイルデータをOFF→ONする
  • 機内モードをON→OFFにする

上記のどちらかの方法でOKです。

これを行うことで今いる場所で最も通信品質の良い基地局に接続されるので、5Gエリアなら5Gに接続される可能性が高いかと思います。

もしまだ4Gに繋がっている場合は、下記の「5Gエリアだけど電波が届いていない」を考えてみましょう。

5Gエリアだけど電波が届いていない

完全にネットワークエンジニアの観点なのですが「5Gエリアマップをどう作っているか」です。

というのも、5Gの基地局を設置した位置を中心に、”半径何mまでは電波が届く”と想定し、5Gエリアを作成しています。意外と地味です。

5Gの電波到達範囲のイメージ図
5G電波の到達範囲のイメージ

あくまで”電波が届く想定”で作成しているため、実環境では実は電波は届いていないという可能性も大いにあるのです。

なぜそう言えるのかですが、電波は非常に繊細で、雨が降るだけでも電波が雨に吸収され、想定以上に弱まり届かなくなってしまうということも事実としてあります。

また、建物への反射などで電波の道が遮られたりした結果、電波の直接派と反射波で弱めあう場所等もあり届いていないスポットができてしまった等の原因が考えられるのです。

驚愕する人

5G電波が届いていないのに5G電波が届くって書いてるの詐欺じゃん!

というような声もいただくのですが、上記のような電波の性質からしてこのあたりは非常に難しい問題なのです。。。

公式サイトの5Gエリアマップと同じページには「5Gエリア全般に関する注意事項」「サービスエリア全般に関する注意事項」のような記述もありますので一部抜粋しておきます。

5Gエリア全般に関する注意事項(抜粋)

5G通信は利用電波の性質上、LTEと比べて電波が建物の中へ届きにくいため5Gサービスエリア内であっても5G通信のご利用ではなく、LTE通信となる場合があります。

サービスエリア全般に関する注意事項
  • サービスエリアは計算上の数値判定に基づき作成しているため、実際の電波状況と異なる場合があります。
  • サービスエリア内でも、電波の届きにくい場所(例えば下記の場所)では利用できない場合があります。
    (1:トンネルや地下など、2:建物の中やビル・マンションなどの高層階)

建物の中に届きにくい」という文言は、直進性が強く障害物に回り込む性質が弱いということを意味しています。

また「サービスエリアは計算上の数値判定に基づき作成」というのも、基地局からの距離で算出しているという意味に捉えることができます。だからこそ、「実際の電波状況とは異なる」ということなんです。

最後に「電波の届きにくい場所では利用できない」は4Gも5Gも兼ねてますが、5Gの方が電波の届きにくい場所が多いのではないかと思います。

電波が届きにくいため、5Gは4G時より数多くの基地局を建てる必要があります。

そもそもスマートフォンが5Gに対応していない

少数派だと思いますが、4Gのみ対応しているスマートフォンを持っている方からまれに「5Gに繋がらないのだけどおかしいんじゃない?」という声をいただくことがあります。

電波の周波数が4Gとは異なるので、5Gに対応しているスマートフォンでないと5Gを使うことができません。

そのため、もし自身のスマホが5G未対応機種であれば、5G対応機種に買い替えてみましょう。

ただし5Gスマホを持っていても確実に5Gが使えるという訳ではなく、5Gエリアである必要があります。

5Gに未対応な格安SIMと契約している

格安SIMの中でもまだ5Gに未対応な事業者もあります。

5G対応の格安SIMUQモバイル、Y!mobile、OCNモバイルONE、NUROモバイル、mineo、IIJmio、ahamo、povo、LINEMOなど
5G未対応の格安SIMイオンモバイル、HISモバイル、QTモバイル、NifMoなど
格安SIMの5G対応可否

上記は代表例のため、これら以外の格安SIMの場合は調べてみましょう。

本記事のまとめ

本記事ではドコモで5Gエリアなのに5Gに繋がらない原因と対処方法について解説してきました。

  1. 4G基地局に繋がりっぱなしの状態になっている
  2. 5Gエリアだけど電波が届いていない
  3. そもそもスマートフォンが5Gに対応していない
  4. 5Gに未対応な格安SIMと契約している

5Gに接続されないときに考えられることは基本的に上記です。

スマホが5G対応機種かどうか、今いる場所は5Gエリアなのか、本当に5Gの電波が届いているのか、あたりが原因になります。なかでも5Gエリアマップが実際の電波状況とは異なっているというのは知らなかった方も多かったのではないでしょうか。

特に5Gエリアは電波の性質上、100%信用できるものではないのであくまで60-70%くらい参考する程度と考えておきましょう。

以上、「ドコモで5Gエリアなのに5Gにならない理由を現役エンジニアが解説します。」でした。

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