楽天モバイルにはかなりデメリットあり!?乗り換える前に確認すべき5つの注意点とメリット・評判

1月29日に発表された楽天モバイル新プラン「UN-LIMIT Ⅵ」ですが、3大キャリアを超えた新料金プランにテンションが上がり「よっしゃ!契約しよう!」と思った人も少なからずいるのではないでしょうか。
しかし、あまりにも評判が良く、安さと凄さに気を取られて契約する前に、一旦冷静になりましょう。
タイトルのとおり、現役ネットワークエンジニアの僕の観点から5つの注意点(デメリット)をご紹介していきます。
これらが問題なければ、ぜひ楽天モバイルの契約してみませんか。
ちなみに僕は楽天モバイルを2020年7月から契約しています。そして2月に固定電話用にもう一台契約しました。
- 楽天モバイルに興味があり契約しようとしている人
- 楽天モバイルと聞いて少し心配している人
- 楽天モバイルのメリット、デメリットが知りたい人
- UN-LIMITⅥがすごすぎて逆に注意点が気になった人
これらの疑問について解説する記事となっています。
新プランの発表で急激に楽天モバイルに興味がわいてきた人が多いと思うので、本記事を執筆させていただきました。
それでは楽天モバイルUN-LIMITⅥの注意点・デメリットを5つを一緒に確認していきましょう。
- 楽天モバイルは繋がりにくく、スマホが突然圏外になる可能性もある
- 1年間月額料金無料なのは、先着300万人のみ(
残りわずか終了しました) - メールアドレスは提供されるが、アドレス変更となる
- 2回線目は1GB無料ではなく980円かかる
- 通話かけ放題は、通話アプリからの発信が必要
それではさっそく本題に入りたいと思います。
楽天モバイルは繋がりにくく、スマホが突然圏外になるのがデメリット
「楽天回線エリアなのにつながらない!パートナー回線に接続される時の対処方法 」に問題点を詳しく記載しているのですが、楽天モバイルは楽天回線エリアで電波が受信できない時は、パートナー回線に接続されてしまいます。
楽天モバイルのもっともなデメリットです。
楽天モバイルを使うことで得られる恩恵はパートナー回線では受けられませんので注意しましょう。
データ通信容量の問題
楽天回線エリアでは20GBまで使えたり、その後も使い放題ということを発表していましたが、パートナー回線ではデータ容量5GBまでなのです。5GB超過後は制限速度(1Mbps)になります。
そのため、楽天回線エリアではない方は、若干の不自由さを感じてしまうかもしれません。自身の活動エリアが本当に楽天回線エリアなのかどうかを今一度確認してみましょう。
エリア確認の方法は、以下です。
- 楽天モバイル公式サイトへアクセス
- 「通信・エリア」をタップ
- マップから自身の住んでるエリアを確認
若干予定より遅れてはいますが、どんどん拡大しており今まで対応していなかったエリアの方でも、広がってきています。
ただし、楽天回線エリアと記載があっても理論上の回線エリアのため、遮蔽物、障害物による電波到達範囲を考慮すると必ずしもそうなるとは限りません。

とクレームする方が多いようですが、上述したようにこれはあくまで理論上の回線エリアのため誤差は仕方がありません。
本現象の詳細が知りたい方は以下の記事をご覧ください。

楽天回線エリアとパ-トナー回線エリアの違い
『楽天回線』と『パートナー回線』の違いについて抑えておきましょう。ざっくり言うと電波の周波数が異なります。
- Band 3 [1.7 – 1.8 GHz](1730MHz~1750MHz/1825MHz~1845MHz)
楽天モバイルが唯一扱える周波数帯。他のキャリアも使用している周波数帯であり、日本で発売されている端末であれば確実に問題ない。 - Band 18 [800 MHz](815MHz~830MHz/860MHz~875MHz)
上記、楽天回線(band 3)の基地局に接続できない時にこのバンドをauから借りて接続する。楽天モバイルの基地局はまだまだ少ないので、band 18にも対応する必要がある。
(参考:総務省「1.7/3.4GHz帯の周波数再編の概要」)
楽天回線エリアではband3、このband3がつかめないときはパートナー回線のband18に接続しにいきます。
- 楽天回線は、band3
- パートナー回線は、band18
一般的な電波の特徴として、band3は周波数が高くband18に比べ障害物に回り込みづらいという特徴があります。
また周波数の高い電波(信号)は、減衰率が高く、基地局とスマホの距離が遠いと受信電波がband18より弱まってしまう傾向が強いです。
通信工学を勉強した方なら知っているかもしれませんが、自由空間伝搬損失というややこしい式があるのですが、電波が空間を飛んでいくときは、電波の周波数が大きければ大きいほど、伝搬損失が大きくなることを意味しています。
上記のような理由もあり、基地局との距離が遠いと楽天回線の電波が弱くなってしまったり、障害物や遮蔽物が多い箇所では楽天回線が掴めない可能性があったりと、頻繁にパートナー回線に繋がってしまいます。
一方でband18はプラチナバンドと呼ばれている周波数帯であり、携帯電話の電波の周波数の中でも最も周波数が低く障害物に回り込みやすい性質を持っています。
そのため、もっとも繋がりやすいとされています。
また、スマホのつくりとして、複数の基地局から受信した電波のうち、最も受信電波の強い(通信が速い、通信品質が良い)基地局を選んで接続しようとします。
つまり、少しでも楽天回線よりパートナー回線の電波が強くなってしまうと、スマホはパートナー回線に切り替えてしまいます。
詳細楽天回線エリアなのにつながらない!パートナー回線に接続される時の対処方法
1年間月額料金無料なのは、先着300万名のみ
楽天モバイルの契約申込数が250万人を突破した。12日、決算会見で明らかにされた。
同社の累計契約申込数は2021年1月末時点で230万件だったが「Rakuten UN-LIMIT VI」の発表後、2021年2月8日時点で250万件を突破した。同社ではユーザー数の増加や通信品質向上を目的として、基地局数を当初計画よりも増加し4万4000局を目標としている。
新料金プランと月額料金1年間無料ということで楽天モバイルは非常にお得だと思われますが、1年間無料なのは先着300万名ということに注意しましょう。
1月29日の新料金発表会の時点で220万人突破と言っていたことと、この発表直後は結構盛り上がるので、もうそろそろ300万人突破するような気がしています。
もし迷っているなら、とりあえずSIMだけ契約(乗り換えではなく新規契約)しておくのもいいかもしれません。
新料金プランは「1GB未満までしか使わなければ一生無料」です。ついでに契約者は楽天市場のポイント還元率が増えます(SPU+1倍)。これだけでも大きいです。
メールアドレスは提供されるが、アドレス変更となる
3大キャリアの格安プラン「ahamo」「povo」「LINEMO」はメールアドレスは付与しない方向性ですが、楽天モバイルは2022年中にメールアドレスを提供する予定です。
提供するだけであって、今使用しているキャリアのメールアドレスが使えるわけではないので注意しましょう。
メルアド変更の手間はあるので注意しましょう。
とはいえ、どんなメールアドレスになるのか楽しみですね!「@unlimit.ne.jp」とかになるのでしょうか?やっぱりrakutenって入れたいのでしょうかね。
2回線目は1GB無料ではなく980円かかる
新料金プランの中で「1GBまでなら無料」と発表していましたが、何回線でも無料という訳ではありません。
1回線のみ無料となり、2回線目は1~3GBと同じ980円になるので注意しましょう。
つまり、父親の名義で本人と子どもが楽天モバイルを契約するというような場合は、同一名義で2回線契約することになるので、1人には無料になりません。
子どもが契約する際は、子どもの名義にしておきましょう。なお、その場合の登録するクレジットカード等は親名義でも構いません。
通話かけ放題は、通話アプリからの発信が必要
3大キャリアの格安プランは、通常の通話アプリから電話しても5分間通話無料なのですが、楽天モバイルでは「Rakuten Link」というアプリから通話発信する必要があります。
アプリなので、最新OSとの互換性や、スマホ端末との相性もあるようで、自身の端末でちゃんと動作するかどうかは確かめておく必要があります。
もちろん、通常の通話アプリから通話発信してしまうと30秒/20円かかってしまうので要注意です。
「かけ放題だと思って100時間通話したら高額請求きた!!」ってならないようにしてくださいね。
3大キャリアと比べると、ここが手間でありデメリットだと感じます。
楽天モバイル新プランに対するSNS上での評判・口コミ
楽天モバイルの新プランが発表されてから、楽天モバイルに対するSNS上でのリアルな評判はどうなのでしょうか?
3大キャリアの格安プランの場合は割と肯定意見が多かったのですが、基地局の量や利用可能な周波数帯域としては若干不利な楽天モバイルに対する評判・口コミを紹介します。
楽天モバイル新プランに対する良い評判・口コミ
楽天モバイルの新プランや料金体系に対しては8割9割が肯定意見でした。
楽天の通信が悪くてもパートナー回線を利用可能なので通信速度さえ気にならなければ安くて良いという方が多い気がしますね。
そもそもプライベートの携帯は通話も少なく、仕事時間帯は消費データ量もほとんどなく、うちにWIFI飛ばしてる家ではデータ消費ゼロ、仮に楽天電波が届かない場所でキャッシュレス決済やLINE使うくらいならパートナー回線とかいうau回線使ってもそんなもので1GB超えることはないので携帯代が無料の計算にしかならない。仮に超えても980円。さらに超えても他の会社より高くなることはない。
セキュリティの問題はあるけどホテルや新幹線、街中でも無料WIFIもあちこち飛んでるしね。そんなにデータ消費しないよ。
おまけに端末まで無料って意味わからん。(良い意味で)
時間と共に基地局はいずれ増えるから5年もしたら敵無しになるんじゃないの?
一体何で儲けるんだろうと思ってしまうけど楽天経済圏へご招待って感じでしょうね。
1G使わなければ0円で通信使って増えれば、その分だけ料金を支払う。
昔の固定電話/公衆電話、携帯出始めた頃も定額プランなんて無く電話が長ければ通話料金も高くなるのが
当たり前の話で、初めから20G有るから2980円ですよって通信料の押し付けがおかしい。
問題なく使えてます。
今までなんて無駄な携帯代払ってたんだろって思います。
こういうシンプルでわかりやすいプランが欲しかった。
mineoが5GBを先日1300円台で発表しましたが、MVNO各社も追従するでしょう。
しかし、3GBで楽天モバイルは980円、この容量を5GB以上に変更されると吹き飛びます。将来的に楽天モバイルはキャリアとしてMVNOに対し卸すことをするはずです。他の3社より安くです。そこからまたMNO同士の競争。。となるのか、MVNOは利益が出ないので撤退淘汰されるかでしょうね。
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楽天モバイル新プランに対する悪い評判・口コミ
なかなか悪い意見は見つかりません。料金体系に悪い意見はありませんが、基地局や利用周波数に対する繋がりにくさ・不安定さについての意見が大半を占めていますが、無料なので許されている感がありますね。
でも、メインじゃなくてサブとしてはすごい便利。0円でスマホをもう1つ持てるのはありがたい。
とりあえず、0円で維持できるので無料期間が終わっても回線は維持するつもりでいますが、そろそろ価格以外でも本気を出さないとダメでしょうね??
他にも聞いた事ない格安スマホ業社のショップができるんですよ。でも全国展開してるみたいなんだけど楽天は結構指導も入ってるみたいだからどれだけの方々が楽天に乗り換えるのかが気になるところでもありますが乗り換えしたい方々は乗り換えたらいいと思います。
楽天市場で楽天Edyが使えなくなったからです。
今は新規参入で、優遇されてますが加入者が増えるとなくなるので気を付けましょう。
平気で改悪する会社です。
改悪された場合は、すぐに解約できますからね。それからahamoなりに乗り換えれば良いわけですから、そこまで気にすることでもないように思います。
端末をもう1台持つのは面倒だという方は、デュアルSIM構成にすることをオススメしています。今使っている端末1台に今使用しているSIMと楽天モバイルSIMを入れれば1台で済みますし、楽天SIMでデータ通信を行えば実質データ量無制限になります。
これらが問題なければ楽天モバイルに乗り換えよう!
本記事では5つの注意点をご紹介してきました。
- 楽天モバイルは繋がりにくく、スマホが突然圏外になる可能性もある
- 1年間月額料金無料なのは、先着300万名のみ(現在220万)
- メールアドレスはあれど、アドレス変更となる
- 2回線目は1GB無料ではなく980円かかる
- 通話かけ放題は、通話アプリからの発信が必要
もっとも注意すべきはスマホの電波の繋がりやすさじゃないかなと思います。とはいえパートナー回線でも毎月5GBまでは使えるのでよほど圏外にならない限りは、安く便利に使えるのが楽天モバイルの大きな魅力だと思います。